切らない包茎手術〜保存療法、ナチュラルピーリング法、根本部固定法
包茎は男性にとって、コンプレックスの原因となります。この悩みから解放されたいゆえに、勇気を出して手術する人も少なくありません。でも、ペニスにメスを入れるのが怖くて、手術という選択肢を選べない人も少なくないようです。包茎手術と聞くと、余っている包皮を切るというイメージが思い浮かびます。しかし、包茎の手術といっても、実はさまざまな方法があるのです。たとえば、仮性包茎の場合であれば、手術をしない治療方法があります。
そこで、ここでは切らない包茎手術とは、どういうものなのか、詳しく解説していきます。
切らない包茎手術〜保存療法
切らない包茎手術のひとつに、保存療法というものがあります。
包茎手術における保存療法の治療は、非常に簡単です。包皮の開口部にステロイド軟こうを塗るだけです。こうして、少しずつ開口部を広げていくことによって、包茎を治療していきます。1日1〜2回程度、軟こうを塗るだけなので、包皮を切ることなく治療できます。保存療法なら、手術の痛みもありませんし、傷あとが残る心配もありませんよね。手術の痛みや術後のトラブルが心配な人には、保存療法は向いているかもしれません。ただし、即効性を期待することはできません。効果が現れるまで、ある程度の期間がかかります。包茎を早急に治したい人は、別の方法がいいかもしれません。もともと皮がむける人には効果増大です。包茎手術の保存療法は、即効性はありませんが、切らない安全な治療法といえます。
切らない包茎手術〜ナチュラルピーリング法
切らない包茎手術のひとつに、ナチュラルピーリング法という手術があります。
これは、比較的軽度の包茎の人に行われる手術です。ナチュラルピーリング法は、包皮をむいて亀頭を出した状態にして、包皮を数か所縫い合わせて固定するというものです。こうして、むき癖をつけて包茎を改善していきます。縫い合わせる糸も、美容整形外科で二重瞼にするときに使用される糸なので、体にはとても安全なものです。溶ける糸が使用されるので、抜糸の必要もありません。この手術法は、ペニスを切って傷つけることなく、傷あとも残らない安全な手術といえます。仕上がりもとても自然です。もし、仕上がりが気に入らなければ、元に戻すこともできるのが最大のメリットです。
このナチュラルピーリング法は、包皮口が狭い人や包皮が極端に余っている人には行えない場合もあるようです。また、真性包茎やカントン包茎の人は、他の手術での治療になります。
この手術法のデメリットもあります。むき癖がつかないこともあり、結局元の状態に戻ってしまうこともあります。そうなると、せっかく手術をしても意味がなくなってしまいます。こうしたメリット・デメリットを十分把握した上で決定するようにしましょう。
切らない包茎手術〜根本部固定法
切らない包茎手術のひとつに、根本部固定法というものがあります。
根本部固定法とは、切開も縫合も行わない包茎手術です。包皮をむいて亀頭を露出させ、その包皮を医療専用タイプの接着剤で固定するという手術法です。ナチュラルピーリング法と同じで、むき癖をつけて包茎を治療します。これは、仮性包茎の人に適した手術です。切らないので痛みもありませんし、傷あとが残ることもないので安心です。
根本部固定法のメリットは、術後の回復が早いという点です。短期間で入浴やセックスも可能になるので、日常生活に支障をきたすことなく包茎を治療できます。手術後に少し引っ張られる感じが残ることもあるようですが、次第になくなっていくので心配はいりません。
ただ、デメリットもあります。接着剤の効力が半年ほどで落ちてしまい、包皮が元の状態に戻ってしまうということもあるようです。その場合は、再手術となります。
リスクが少ない分、そうしたデメリットも考慮に入れておかなければなりません。ちなみに、真性包茎やカントン包茎の人には適用できない手術です。根本部固定法は、包茎手術の中でも痛みを伴わない安全な手術です。